エイリアン:評議会加盟種族
アサリ
アサリはシタデルを発見した最初の種族である。次いでサラリアンがシタデルに到着したとき、アサリは銀河系の平和維持のためシタデル評議会の設立を提案した。以来、アサリは中道派として評議会の調停役を務めている。
アサリは単為生殖を行う女性のみの種族である。相手の性別や種を問わず、互いの神経系を同調させることで子を授かる。この得意な能力から、アサリの生殖行為については根も葉もない噂が流布しがちである。
アサリの寿命は長く1000年以上も生きる。アサリの人生は3段階からなる。「メイデン」の段階では知識と経験を追い求めて旅を続け、「マトロン」の段階に入るとパートナーを得て結合により子孫を作る。最後の段階では「メイトリアーク」と呼ばれた指導者や評議員の地位に就く。
サラリアン
サラリアンはアサリに次いでシタデルを発見した種族である。混血両生種族であり、新陳代謝が活発で頭の回転が速く、早口のうえ動作もすばやい。そのため、彼らの目には他種族が愚鈍に映る。残念ながらその代謝の速さゆえに寿命が短く、40歳まで生きることは稀である。
サラリアンはラクナイ戦争で、当時は原始的な種族だったクローガンの文明を開化させ兵力として利用した。しかしその数世紀後には、トゥーリアンが「クローガンの反乱」の鎮圧に使用した生物兵器「ジェノファージ」の開発を影で支えた。
サラリアンは観察力に優れ非線形的な思考を持っているため、研究や諜報活動に向いている。また、常に実験や発明を行なっており、他種族からはいつも何か隠し事をしていると見られがちである。
トゥーリアン
トゥーリアンははその領有宙域と影響力が拡大するにつれ、諜報分野ではサラリアンに、外交分野ではアサリに依存するようになった。彼らに対し、いくぶん上位支配者的な態度をしめしつつも、トゥーリアン総統府はサラリアンやアサリを軽視すれば得るものより失うものの方が大きいことを理解している。
トゥーリアンの社会は専制的であり、規律を重視し個人や組織の名誉を重んじる。トゥーリアンと人類の間には、2157年のファーストコンタクト戦争(トゥーリアンの歴史では「リレイ314事変」)を端緒とする敵対意識が根強く残っているが、表向きは同盟を結び儀礼的な外交関係を築いている。